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イギリス大学院に社会人留学するメリット・デメリット

study abroadイギリスの大学院
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saya

・UCL博士課程在学中
・UCL修士課程修了(Distinction)
・直感でやりたい!と思ったことはとりあえずやってみる性格です

学問:教育社会学
前職:小中学校教員 / 日本語教師
興味:文化の違いを楽しむこと
趣味:旅行 / ヨガ / 温泉めぐり
英語:IELTS7.5 / TOEIC 900

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はじめに:社会人留学ってどうなの?

こんにちは、Sayaです!

私は社会人として教育現場で働いたあと、ロンドン大学に留学を経験した

世に言う「社会人留学」の経験者です。

私のTwitter(@l0vu4evr)のフォロワーさんの中にも

社会人留学経験者社会人留学を目標としている方々がたくさんいらっしゃいます。

ですから、今回は社会人留学って実際にどうだったのか?という点を

私の視点ではありますが、そのメリットとデメリットをピックアップして述べていきます。

イギリスで社会人留学をするメリット

saya
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まずは、社会人留学を経験して良かった6つのメリットをご紹介いたします。私として、社会人留学を経験したことは、この6つではまとめ切れないほど、良かったと思うことが多いのですが、多くの方々にも共通するであろう部分をピックアップしてまとめてみましたよ。

大学院の授業と経験を結びつけることができる

まず第一に、経験の強みです。

イギリスの大学院は1学期に専門分野の理論に関する授業が多く開講されます。

このような理論の授業はとーっても難しいです。

日本語で学んだとしても難しいことを、たったの数ヶ月で複数の理論を英語で学んでも

なかなか頭に入ってきません。

しかし、社会人経験があると、理論を学んでいる時に

ふと、自分が経験した状況や、当時の悩みと理論が重なる瞬間というものがあったりします。

そのような状況に面した時、理論が学問的なものとしてだけでなく

現実味を帯びた感覚で学び直すことができます

このような経験ができるのも、社会人経験があるからこそだと感じます。

授業中のディスカッションで経験談を語ることができる

イギリスの大学院では、クラスメートとディスカッションをする機会がとても多いです。

多くの場合、ノンネイティブの私たちには言語の壁があり

ディスカッションに参加して、意見を言うことだけでもハードルが高いことなのですが

それにプラスして

学問的な知識が乏しいとディスカッションでは聞き役にしかなれません。

私は、何度もディスカッションの難しさを経験し、悔しい思いをしました。

しかし、唯一私には教職経験があったので

イギリスの教育事情について語ることができなくても

日本の現場の状況と比較して、どのような違いを感じるのか?

という私の体験的な視点をもたらすことができました。

そういう話には、クラスメートも質問をしてくれたり、興味を持ってくれたりしたので

教職経験を持って留学ができたことは良かったと感じます。

経済的なゆとり

留学したいけど、留学費用が足りなかったり

どうしてもご両親には頼れなかったりする方もいらっしゃるでしょう。

そういう方々は、奨学金の獲得に向けて努力したり

社会人経験をしてご自身でお金を貯めてから留学に来ている印象でした。

ですから、社会人経験があるからといって

イギリスに留学している方は、経済的にゆとりがあるというわけではありませんが

学部を卒業してすぐに大学院留学をするよりは

留学が現実的になると思います。

ネットワーク作り

イギリスの大学院は、社会人経験者が多いです。

中国出身の学生さんを除くと、私が出会った方々の多くは

社会に出て、色々なキャリアを積んできた方々でした。

私の専門である教育という分野だけでも

各国の公教育機関で勤務された方もいれば、民間企業、国家機関、NGOなど

様々な現場でご活躍されてきた方々と繋がることができました。

当然のことではありますが

公教育機関で働いていた私からの視点

民間企業で勤めていらっしゃった方の視点は全く違って

職務にあたっていたころのことを回想しつつ

同じ大学の大学院生という立場で語り合った経験は

私自身視野を広げることができました。

そして、将来につながる強いネットワークとなりました。

(と、私は信じていますよ!UCLの友人のみなさん!)

キャリアアップやキャリアチェンジに有効である

大学院留学をキャリアアップや、キャリアチェンジのきっかけにする方はたくさんいます。

私自身もこのような目的で、大学院留学をしました。

社会人として勤めていると

企業でも、教育現場でも、留学にともなう休職制度があり、制度の恩恵にあずかることがあります。

そのような制度を利用して留学されている方も多くいらっしゃいますし

私のように、退職して留学している方々もたくさんいます。

どちらが良いかは、個人の状況にもよるのですが

いずれの選択にせよ

努力次第でキャリアアップやキャリアチェンジは狙いやすくなるはずです。

1年間の短期間のコースである

イギリスの大学院は1年間という短いコースです。

なので、大変であることは確実なのですが

社会人経験が長くなれば長くなるほど

家族ができたり、日本を長期間離れることができない理由があったりしてくると思います。

そういった事情を鑑みると、1年間で素早く修士号を取得して

職場に戻るという選択をしたいという人は

イギリスの大学院を選ぶことが多いです。

イギリスで社会人留学をするデメリット

saya
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私はイギリスの大学院に留学して、あまりデメリットを感じなかったのですが、それでも、やっぱり考えると出てくるものです。以下、3つのデメリットであろうと考えられるポイントをご紹介いたします。

奨学金のチャンスの少なさ

やはり、悩ましいポイントがお金の問題です。

イギリスは残念ながら、奨学金の機会が少ないです。

とくに文系であれば、非常に限られていて

大学院に受かるよりも、奨学金獲得の方が難易度が高めです。

さらに、社会人が奨学金獲得において厳しい理由として年齢制限の存在があります。

修士号であれば、おおよそ30才前後のボーダーラインが多いので

社会人経験が長くなれば長くなるほど、奨学金の機会が少なくなってきます。

ただし、社会人経験が長いと十分に貯金もできている可能性もあり、私費留学することもできると思います・・・

仕事と留学準備の両立の忙しさ

留学準備は、色々とやることがたくさんあります。

英語の勉強をしたり、大学調べをしたり、自己推薦書を書いたり、推薦状の依頼をしたり・・・

こういった準備をしていると

もちろん、休日は大学院留学の準備でほぼ潰れます。

私が留学準備をしている頃を思い返すと

本当に気が休まる日がなかったなと感じます。

でも、私はロンドンに行くんだ!!と思うと、がんばれました!

大変でも、適度にバランスをとって

そして、時には休息日を入れながら、留学の準備を頑張ってほしいです。

学業・キャリア・プライベート3つのハードル

イギリス留学のメリットの一つとして

修士課程が1年間であるということを先に述べましたが

やはり、一度社会人となり、安定した職、お給料、仕事のしやすい環境に身を置くと

その職を退き、これまでの貯金を大学院での学びに使うのは、非常に悩むことです。

さらに、年齢的にも結婚を考えていたり、もうすでに結婚をしてお子さんがいる方もいらっしゃるかもしれません。

そう考えていくと、社会人になればなるほど

勉学に戻ることのハードルは高くなってしまうでしょう。

勢いで留学できた20代とは違って、それがどんどん難しくなってくるのが社会人であると思います。

それが故に、留学を諦めてしまう人も少なくはありません。

ですから、社会人留学を達成するのであれば

周囲のサポートや理解があってこそなのではないかと感じます。

終わりに:社会人留学のメリットとデメリットを考えると?

ここまで、社会人留学のメリットとデメリットを述べてきました。

さて、今回の記事では、以上のような点をまとめてみたものの

私が一番重要であると感じるのは「タイミング」です。

人それぞれ、留学に行けるタイミングは異なると感じます。

奨学金の機会が少なくとも、40,50代でパッション溢れて留学しよう!と思い立ったのであれば

その時が、その人のタイミングですし

学部卒業の段階で、留学しよう!と思ったのであれば、その人のタイミングなわけなんです。

なので、社会人留学が良い悪いという話ではないと思うんです。

また、「思い切り」も重要だと思います。

どんな選択をしようとも、物事は常に一長一短ですから

デメリットはメリットで吹き飛ばそうとするくらいの「思い切り」も重要なのかなと感じます。

つまり、自分自身のタイミングを見定め、あとは思い切りで飛び込む度胸!

これがあれば、きっと留学した先の自分に後悔はないはずです

(と、私は信じています)

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コメント

  1. IC より:

    はじめまして、こんにちは。以前大学院留学をしようと思ったときにSayaさんのブログを発見し、それ以来いつも拝見しています。

    私自身も民間企業での社会人を経験し、その後長期海外ボランティアに従事し(現在はコロナの影響で帰国)、今年9月からイギリスの大学院に行きたいと考えています。
    しかし、大学院に行こうと決意したのは海外ボランティアに参加する約2年ほど前ですが、結局現時点で出願準備がまだ整っていません。

    昨年春頃にコロナの影響で道半ばでボランティア活動を中断し帰国し、その後も留学費用捻出や経験のために何かしなきゃと思い、臨時として専門分野の勉強ができる仕事に就きました。そのため、志望分野に関する見識というのは広がったのですが、一方で新しい環境での業務は思いのほか疲労も多く、一番肝心な留学準備にいまいち取組み切ることができずここまで引きずってしまいました(それもあり仕事は昨年末で区切りを付け辞めました)。

    イギリスは出願順に有利と言われており以前から志望の意志があったにも関わらず、このような状況になってしまった自分に情けない気持ちと焦りが正直大いにあります。また、もちろん可能性で言うと早い出願時よりも合格可能性は下がってしまうかと思います。
    しかし、Sayaさんのブログを読むとやはり大学院に行きたい気持ちは変わらずあることを再認識し、そのためには今からでも出願準備に取り掛かって出願することが今できるベストだと思いました。そのため、今からですと推薦状依頼もあり、現実的には早くても2月中の出願になってしまうという現状は真摯に受け止めつつ、自分を責めずにやり切っていきたいと思います。

    長々とコメント欄で勝手な決意表明をしてしまい失礼いたしました。
    最後になりましたが、Sayaさんの情報発信は、有益な情報が分かりやすくまとめられていることはもちろん、ご本人の感情面もしっかり描写されており勝手ながら共感することも多いです。
    発信する背景にある苦悩や葛藤を包み隠さずに発信しそれを乗り越えていらっしゃる点が、私自身も悩んでいる身として勇気づけられます。これからも発信を楽しみにしております。

    • sayasaya より:

      この度は、コメントありがとうございます。
      そして、いつもブログを訪問してくださり、感謝しております。

      ICさまの強いお気持ちに心打たれました。
      先日メールで私の気持ちをお伝えした通り
      今後もICさまの受験を心から応援しております。

      私でよろしければ、いつでもご相談ください。
      一緒に、頑張りましょう!

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