はじめに:IELTS writingという魔物
IELTSには魔物がひそんでいる!
それは、私が過去にIELTSを15回受験して感じることです。
IELTSの面白いところ(いや、厳しいところかな・・・)とは
ネイティブの人が受けても高い点数を出すは至難の技であるという点です。
特に、ライティング・・・。
勉強すれば勉強するほど、泥沼の戦いになってしまうのがIELTSライティング
私もその蟻地獄かのようなIELTSライティングという罠に引っかかってしまった一人なんです。
もし、今この記事を読まれている方の中には
ライティングの勉強方法はどうすればいいのかな・・・
というお悩みを持っている方もいらっしゃると思います。
そんなお悩みを解決するために、私がおすすめする一つの方法は
英語の論理的なライティングの基本を振り返ってみる!
ということです。
特にその基本とは・・・今回ご紹介するPREP法です!
PREP法を活用して論理的な文章に
言語問わず文章を書く際に書き手が意識すべき点は
論理的で一貫性があるか?という点です。
簡単に表現すれば、内容があっちこっちに飛び、とっ散らかっていないか
という感じでしょうか。
しかし、このまとまりのある文章を書くためには
- 良い文章をたくさん読むこと
- 自分で文章を何度も書いて練習すること
といった、長期戦になることは確実です。
といわれても、IELTSの試験に何年も時間をかけるなんて考えられないわ。
と感じますよね!
なので、今回ご紹介するPREP法とは
論理的で一貫性のある文章の考え方の土台です
これにそって文章を考えていくことで、ある程度まとまりのある文章を作ることができるようになってきます。
PREP法とは何か?
PREP法とは、論理的な話の展開の順番のことを示します。
P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(例)
P:Point(結論)
この順番で文章を構成することで
論理的で一貫性のある文章を構成できると言われています。
論理的な文章にはPREP法を活用すべし
でも、なんでこの順番で文章を書くと論理的な文章を書くことができるの?
日本語の文章は、結果をあとに書くのが一般的です。
自分の一番主張したいことを、最後に書くことで
読み手は、筆者の考えを推測しながら文章を読み進めなければいけません。
しかし、それでは論点がずれてしまう可能性があったり
読み手も筆者の大事な主張が分からぬまま読み進め
理解度が落ちてしまう可能性もあります。
「論理的な文章」を書く目的を振り返ると
文章の目的とは「相手に納得をさせるため」ですから
読み手に自分の主張を前もって伝え、その理由を後付けした方が
読み手の理解を深めることができるのです。
それでは一つ例をご紹介しますね。
P(ポイント):Removing smoking areas from public areas can reduce smoking opportunities.
(公共の場所から喫煙所を減らすことは、喫煙の機会を減らすことにつながる)
R(理由):This measure will force smokers to stay away from cigarettes.
(このような対策は喫煙者をタバコを吸うことから遠ざけることができる)
E(例):In Japan, many public establishments have prohibited smoking indoors. Then, as a result, it is reported that many of them succeeded in reducing the number of cigarettes.
(日本では、屋内でタバコを吸うことを禁止している施設がたくさんある。結果として、喫煙率の減少につながった。)
P(ポイント):This exemplifies that depriving smoking opportunities of smokers is the most essential measure to tackle the problem.
(この事例から、喫煙機会を減らすことが最も有効な手立てと言える。)
こちらの文章は、私が実際に公開しているIELTライティングのモデルエッセイ3から引用したものです。
以上のように、PREP法は主張先行型ですので
論理的な文章を書く場合はとてもおすすめの考え方の構成なんです。
IELTSライティングの採点基準
では続いて、PREP法の考え方をIELTSのライティングの構成への活用についてご紹介いたします。
まずは、IELTSライティングの特徴をしっかりと確認し
IELTSの採点基準に対して、PREP法の利用はどの項目でライティングのスコアメイキングに使えるのかお伝えしますね。
IELTSライティングの特徴
IELTSのライティングは、Task1と2の二つのセクションで分かれています。
アカデミックであれば、Task1は図表の説明、ジェネラルトレーニングであれば、メールの文章の作成です。
Task2は、論理的なエッセイを書く必要があります。
詳しいIELTSライティングの特徴は、次の記事がおすすめですよ
Task1とTask2で合わせて、1時間の試験なのですが
今回ご紹介するPREP法を使った構成は
とくにTask2で有効ですよ!
IELTSライティングの採点基準とPREP法の役割
ライティングの採点基準は次の通りです。
- Task response(課題に適切に回答できているか)
- Coherence(文章の一貫性・まとまり)
- Lexical resources(語彙・イディオム)
- Grammar (文法)
初めてIELTSのライティングに取り組むと
びっくりするのが、課題の多様性です。
自分の専門分野外の課題がたくさんあって
日本語でも論理的な文章を書くのが悩んでしまう問題もあります。
【IELTS writing勉強方法 】課題の種類の多さ克服 傾向と対策まとめ
なので、IELTSライティング初心者の方は・・・
- どんな課題が出題されているのか、過去の課題に目を通してみる
- 課題に対する答え方のアイディアを考えてみる
この二つに頑張って取り組んでみるといいと思いますよ。
そして、ある程度慣れてきたら・・・
採点基準のTask Response とCohesionに注目した文章の練習をしていきましょう!
え、でも・・・私は文法が苦手だし、語彙力も高くないから、そっちを頑張らないと論理的な高度な文章なんて書けない気がするんだけど・・・。
いやいや、それが違うんです!
もちろん、文法や語彙力も採点基準に含まれているのですが
語彙力を高めるのって、結構時間がかかるものです。
なので、IELTSのライティングは語彙力強化を根詰めて行うよりも
Task ResponseとCohesionを徹底的に極めた方が、6.0以上の点数が出やすくなってきます。
そのときに、PREP法を使った文章を書けば
とくにCohesionの点数がグッと上がるだけでなく
文章のまとまりがよく慣れば、論理的な統一性ができ、Task Responseの点数にもプラスの影響するはずですよ。
終わりに:PREP法を活用して練習をしよう
今回は、PREP法という論理的な文章を書くための方法をご紹介いたしました。
IELTS学習者の中には、ライティングのテンプレートを使って乗り越えようとする人もいますが
(実は、それは・・・過去の私です・・・)
でも、テンプレートの使用はIELTSが求める
論理的な文章の構成につながりません。
今回のようなPREP法
P(ポイント)R(理由)E(例)P(ポイント)
という論理のフレームワークだけは、しっかりと持ち
試験で出題された課題に適する論理展開を心がけることの方が
高得点に繋がりやすいはずですよ。
また、色々な人のエッセイを読むのも効果的です。
私もみなさんの学習のサポートができるようにモデルアンサーをご用意しておりますので
ぜひ、IELTS学習の参考になさってみてくださいね。
また、先生に添削してもらうという方法も、ライティングではとても効果的です。
私もIELTS受験期、何度もオンライン添削サービスを活用しました。
添削について詳しく知りたいな〜と思った方は
私が添削サービスを利用した時の記録もご一緒にご覧くださいね。
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