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理論的枠組み[Theoretical Framework]と概念的枠組み[Conceptual Framework]の違いについて学んだことまとめ

theoretical frameworkイギリスの大学院
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saya

・UCL博士課程在学中
・UCL修士課程修了(Distinction)
・直感でやりたい!と思ったことはとりあえずやってみる性格です

学問:教育社会学
前職:小中学校教員 / 日本語教師
興味:文化の違いを楽しむこと
趣味:旅行 / ヨガ / 温泉めぐり
英語:IELTS7.5 / TOEIC 900

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はじめに

こんにちは、Sayaです。

今回は、理論的枠組み[Theoretical Framework]概念的枠組み[Conceptual Framework]について私が理解していることについてまとめていこうと思います。

今回の記事は「私が理解していること」ですので、このブログには参考文献はありません。

私がこのブログの記事の参考にしているのは、いつ読んだのか忘れた書籍や、指導教官と話し合いながら学んでいった内容です。なので、今回の内容は現時点(2022年10月)での私の学びのまとめです。

今後、学びを深めていくなかで、もっと理解が深まり、今回の記事以上のことが話せるようになっていると思います(と信じています)

Theoretical Frameworkとは?

Theoretical Frameworkとは理論的枠組み(または理論枠組み)と呼ばれ、社会科学の学問ではエッセイ課題や論文を取り組む時に、位置付ける必要のあるものです。

その理由は、「私はこの理論のものの見方で、今起こっている物事を見ているよ」ということを述べるためです。

そういった理論的枠組みなしで、ものを語ろうとすると、エッセイを書いていても

「何を根拠にそれを言っているの?あなたはどこに焦点を置いているの?」

なんて読み手に疑問を持たれてしまうわけなんです。

この世の中には、色々な理論が存在しています。

たとえばですが、同じ事柄・事象に対して、Aさんのものの見方とBさんのものの見方では全く違います

なので、文章を書く際には、自分の考え方、ものの見方はAさんの見方で物事を捉えているのか?それともBさんの見方で考えているのか?そういったことを考える必要があるのです。

考えを深めた結果、Aさんの理論を使うと決めたとしても、読み手はAさんの理論がなんなのか分からなければ話にはなりません。

なーのーで!

エッセイや論文には理論的枠組み[Theoretical Framework]という段落を作って、Aさんの作った理論を説明する必要があるわけなんです。

もう少し具体的な話をします。

イギリスの文系大学院であれば、1学期は自分の分野で知っておくべき理論について勉強することが多いです。

そういった理論の授業の最終課題は

先生
先生

授業で学んだ理論から一つ選んで、自分の関心の持っているテーマについてエッセイを書いてみましょう!

みたいなものが多いかもしれません。

その時に、自分がエッセイで書きたい内容や、自分の主張を考えた時、どの理論が一番、自分の考えを後押ししてくれるものなのか?

そういった視点で、理論を探していくと、きっといいものがあります

(まぁ、大変ですが笑)

さらに、理論的な文献って、本当に何がなんだか分からなくなるくらい難しいんですよね。

そのため、Theoretical Frameworkの段落をを書くためには、まず自分がエッセイや論文で用いる理論を定め、それを理解し、その内容を咀嚼し、自分の言葉でアウトプットする。

こんな一連の流れが必要になってきます。

saya
saya

余談になりますが、私が初めてエッセイで書いた文章のTheoretical Frameworkは、ミッシェル・フーコーのdisciplinary powerだった気がします。

分からなすぎて、気が狂いそうになりましたが、それだけコミットしたので、だいぶ私はミッシェル・フーコーが好きです笑

Conceptual Frameworkとは?

では続いて、Conceptual Frameworkとは何なのか?というお話をしていきます。

私の理解では、基本的にTheoretical Frameworkという項目があれば、Conceptual Frameworkは必要ありません。

というのも、Theoretical Frameworkで自分のものの見方をしっかりと伝えているからです。

でも!

学位論文のようなものを書く時には、自分が調べたいこととピッタリな理論を見つけることができない場合もあります。

ぴったりな理論を見るけることはできなくても、一部はこのように理論的に説明されていて、一部はまた別の視点から理論的に説明されているといった具合に、パートごとに理論的な説明を探し出すことは可能です。

そういった時は、ある一つの理論に沿わず、Conceptual Frameworkという位置付けで、その論文を下支えする概念の枠組みを示すことができるわけです。

つまり、AとBとCの関係って、実は A→B←Cだよね!みたいな感じで関係図を表す段落がConceptual Framework に示すものであるということです。

(伝わる?笑)

Theoretical Framework とConceptual Frameworkどっちを使えばいいの?

Theoretical Framework とConceptual Frameworkはどちらか一方で良いということを先に述べましたが、どちらをエッセイや論文の章に位置づければいいのか?という点は非常に悩ましいところです。

正直私もどうすればいいのか・・・と悩みました。

結局、どちらを用いるかは、自分が研究したい課題によるということが結論です。

ブルドゥーの文化資本の観点から日本の教育について研究したい!という思いがあれば、Theoretical Frameworkで、ブルドゥーにコミットすべきですし、少し複雑な関係性について調べようと思ったら、一つの理論ではどうにも説明がつかないことも多いでしょうし。

その場合は、Conceptual Frameworkを用いて、それぞれがどのような関係になっているのかというのを説明する必要があるわけです。

おわりに

今回、私はなぜこのようなニッチな記事をまとめようと思ったのか?と言いますと、過去の私はこのような視点を知らずにイギリスの大学院に入り、初めての課題であるフーコーのエッセイを書かなければいけなくなった時にすごく悩んだからです。

ただ、今振り返れば、大学院入学前の段階では「分からなくて当然」だったのかなぁとも思います。

(わかっている方がいいのは確かですが・・・)

わからないから勉強しに来ているわけですし、大学院という場が、このようなことを学ぶ場なので、分からない状態だとしても、なにも問題はないと思っています。

ただ!

Theoretical Frameworkとはこういうものですよー
こんな感じで書くんですよー

Conceptual FrameworkとTheoretical Frameworkはこのように違うんですよー

今回の課題はTheoretical Frameworkを用いる課題なので、XXXに気をつけてくださいねー

なんて、天使のような優しい手助けは大学の先生からは、あまり期待できないと思います。

その理由は「大学院という場は、分からないことを自分で学ぶ場」だからです。

これはあくまでも私の経験上の話ですが・・・

大学の先生方は「分からない」ということに対して、「そんなことさえ、分からなくて大学院にきたの?」なんて思いません。

「分からないからこそ学んでいるわけですし、分からないなら自分で学ぶんです」

このスタンス大切です。

で・も!

Theoretical FrameworkとConceptual Frameworkは、難しい点だなと私も感じているので、今回の記事では、私の備忘録も含めてまとめておこうと思ったわけなんです。

まだまだ私の理解も不十分でありますし、今回の記事はざーっとまとめただけなので、もっと文献を読めば、より深い内容も知れると思います。

まずは、この記事が大学院で学び始めた方の、とっかかりとしてお役に立てましたら幸いです。

(なお、本件について質問や相談はお受付できませんので、ご了承ください。ご自身で本を読み勉強されてください)

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