はじめに:UCLの教育社会学コースについて
イギリスの大学院は1年間と、とても短いのですが、とても濃い1年を過ごすことができます。
今回は、私が所属する教育社会学コース(MA Sociology of Education)の授業の様子と最終課題についてご紹介いたします。
なお、授業の様子は、取っている科目やコースによって大きく異なりますので
今回は、必修科目のSociology of Educationを例にいたします。
UCL MA Sociology of Education (教育社会学コース)授業の様子
教育社会学コースで扱う授業のテーマ
授業では、毎回大きいテーマがあります。
(例)政策・階層・ジェンダー・エスニシティーなど
授業によって、そのテーマに沿って、それぞれの専門の先生が授業を行なってくださいます。
UCL教育社会学コースの学生の数
学生は、おおよそ60〜70名が授業を受けています。
レクチャーは、もちろん話を聞くことが多いのですが、
ところどころでディスカッションの時間が設けててあるので、近くの人と話をしながら、理解を深めていけます。
UCL教育社会学コースの先生の魅力
先生方は研究に対してとても熱意の溢れる方々です。
こんなに、イキイキと研究分野について話してくださると、教育社会学の難しい理論も、美しく見えてきます(笑)
また、教育社会学の先生は女性の先生が多く、私は女性としてその姿にもとても憧れています。
UCL MA Sociology of Education (教育社会学コース)セミナーの様子
15人程度の小さいグループに分けられます。
この小規模のグループでは、中国、イギリス、オーストラリア、フィンランド、ブラジル、チリ、香港・・・・
などなど、数えきれないほど多くの人と意見を交わすことができます。
日本人は一人なので、
![](http://saya-culture.com/wp-content/themes/cocoon/images/man.png)
日本はどう?
と聞かれることもしばしば。
その時にこそ、教職経験があることは本当に役立ちます。
クラスメートとの関係
![women talking to each other](https://saya-culture.com/wp-content/uploads/pexels-photo-3894383-1-1024x682.jpeg)
UCLの社会学関連のコースの授業は夜が一般的です。
ですから、残念ながらキャンパスメイトのような友達を作りにくいことが、難点でもあります。
でも、勉強会などもある場合もあり、仲の良い友達を作ることができます。
積極的に色々なイベントに参加することで、たくさんの仲間も作れます。
UCL教育社会学コースの最終課題
![close up of girl writing](https://saya-culture.com/wp-content/uploads/pexels-photo-256468-1024x682.jpeg)
UCLの場合は大体の授業で5000 wordsのエッセーが最終課題です。
Sociology of Educationのエッセーのテーマは
コースで学んだものであれば、なんでもOKでした。
しかし、先生方は
![](http://saya-culture.com/wp-content/themes/cocoon/images/woman.png)
5000 words のエッセーが最終課題です!頑張ってね!
と学生を放置せず、5000 words を書くために7つのステップが用意されていました。
(コースによって異なりますが・・・)
- 500 words のアウトラインをオンライン上に提出する
- テーマごとにチーム分けされて、そのチーム内でお互いのアウトラインにアドバイスをする
- クラスメートのアドバイスをもとにアウトラインを再構成する
- アウトラインを深めてポスターを作成する
- 授業でポスターセッションを行い、色々な人からアドバイスをもらう
- 自分の担当の先生に1回目のエッセーの下書きを提出する(評価はされない)
- 担当の先生のコメントを元に最終エッセーを作成して、提出する(最終評価)
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