はじめに:海外留学までの道のりは長い
海外留学を達成するまでの準備には、色々と乗り越えなければいけない山があります。
- 英語の試験
- 出願大学の決定
- 推薦状の依頼
- CVやPersonal Statement の作成
- 奨学金の獲得
【大学院留学サポート】イギリスとアメリカの大学院応募条件を比較してみました!
どれも、留学準備をスタートしたばかりの頃には
とても大きな課題に感じますよね。
私も実際、そうでした。
ということで、今回の記事ではみなさんの留学先決定のヒントになるように
2つ目の「出願大学の決定」に役立つ
イギリスの修士号の特徴について解説していきます。
イギリスの修士号の種類は豊富
今回の記事を読んでくださっている方々の多くは
イギリスの大学院への進学に興味を持っていらっしゃる方々ではないでしょうか。
私はこれまで複数回イギリスの大学院受験を経験してきました。
受験をするたびに、私は膨大な情報量に戸惑いました。
イギリスの大学院を目指し始めた当時の私は
オックスフォード大学やケンブリッジ大学程度しか知らず
とても大変だったのを覚えています。
ですから、大学受験を目指すにあたり
私はとりあえず自分の学びたい専攻のある大学を絞っていこうと考えました。
そしたら、イギリスの大学院は
とにかく種類が豊富で、分野が事細かく枝分かれしていて
もう何から調べて良いのか・・・
と、パンクしてしまった記憶があります。
その中でも、私が驚いたのは、修士号はMAだけではないこと!
イギリスの修士号はMAの他に、MBA / MSc / MRes / MPhil などが存在し
果たして私はどれに応募すべきなのか?と悩みました。
なので、今回は、この4つの特徴についてまとめたいと思います。
MA:Master of Art
まずは、よく聞くMAについての紹介です。
- 文系の修士号
- 質的研究を中心とした授業(コースワーク)が多いです。
- 質的研究なので、統計などの量的研究についての授業は必須ではないが、選択可能である場合が多いです。
- 教育学は、MAの修士号が多めです。
- UCLのInstitute of Educationは、MAの学位が多く、質的研究に強い大学と言われています。
MSc:Master of Science
続いては、MAと同じくらい数多くあるMScの学位です。
- 一般的には理系の修士号です。
- 量的研究を中心としたコースワークが多く設定されています。(例)統計学など
- 教育学の分野でも、教育心理学などは、量的な側面が強く、MScを出している大学もあります。
MBA:Master of Business Administration
次のMBAは日本でも有名ですね。
ビジネスを専攻する人の学位になります。
- ビジネスマネージメント用の修士号です。
- 数年間の職歴がないと応募できない場合が多いです。
- 現場での体験など、実践型の授業があります。
- ロンドンでは、London School of EconomicsやLondon Business Schoolなどが有名です。
- グラスゴー大学のD.RoadさんがMBAの体験記を本ブログで紹介してくれました。【経験者にインタビュー】グラスゴー大学MBAの授業と提出課題とは?
- 学部卒で、経営学の修士号が欲しい場合は、MA Management やMA Marketingなどが選択肢になると思います。
MRes:Master of Research
続いて、日本では聞き慣れないMResという修士号について解説します。
- 研究に集中したい人の修士号です。
- 基本的に、研究分野の基本的知識があって、研究方法を学びたい人が入る課程です。
- コースワークでは、研究方法を幅広く学べます。
- MResは学問や大学次第で、あったりなかったりします。
MPhil:Master of Philosophy
最後は、こちらも日本では聞き慣れないMPhilです。
- 研究を中心とした修士号です。
- 日本の大学院の、博士前期課程と同じような位置付けです。
- UCLのInstitute of Educationの場合、博士課程の1年目は、必ずMPhilの学生という扱いです。
- MPhilへの応募には、必ず研究計画書を作成し、指導教官と連絡を取らなければ合格しません。
- 基本的には、自分の研究を進める課程のため、授業は出席のみで、コースワークの課題はありません。
私の選択と感想
私の場合、日本の大学で修士号を一つ取得していたので
MAやMScではなくMResへの応募を考えたのですが
一つ目の修士は日本語でしたので
英語で新しい視点から教育社会学を学ぶのも、面白いかも!
と思って、MResへの進学はしませんでした。
そして結果的に、この選択は間違っていなかったなと思います。
というのも、MAやMScのコースは学生数が多いので
色々な出会い、刺激があって、視野を広げられるためです。
最後にワンポイントアドバイス
最後にワンポイントアドバイスとして
MScとMAで悩んでいる方へのアドバイスです。
MScは量的研究・MAは質的研究と説明しましたが
MAに入学したからといって、量的研究ができないわけではありません。
ただ、授業で統計学のようなものが少ないというだけです。
なので、修理論文で統計学を使ってもOKです。
ちゃんと指導してくださる先生方もたくさんいます。
私のコースの人は、統計を用いてたり、ミックスドメソッドを使っていたり
色々な研究方法で、修士論文を進めていました。
ただ、MAであれば、理論を学び、その理論を使ったエッセー課題が多いよ〜
ということだけ、頭の片隅に入れておくといいと思いますよ。
修士論文の進め方や担当教官の決定について気になる方は
過去の記事をご覧ください。
>>参考記事:イギリスの大学院の修士論文スケジュールを大公開
>>参考記事:【大学院留学】修士論文の指導教官はどうやって決まるの?
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