はじめに:イギリスの大学のストライキ
ストライキで授業が潰れる!
なんてこと、今の日本の大学で考えられるでしょうか?
1960年代の日本は学園紛争の真っ只中で
日本の学生が授業放棄をして、政治的な活動をしていた時代もあったと思いますが
今はそんなことはほぼありません。
また、今の日本の教職員組合の活動でストライキを実施するということも
ないに等しいでしょう。
でも!
イギリスの組合活動は活発です。
私は1年間のイギリス留学中に2度のストライキを体験しました。
ストライキは毎年のように行われているようなので
イギリスの大学院に留学される場合は
たとえストライキに面しても心穏やかに
「あ〜ストライキね〜」
くらいの心持ちでいたいですよね
(ま、実際のところ、そんなに心穏やかになれないですが)
一度目のストライキ
私が経験した1回目のストライキは2019年の11月でした。
9月の末から大学院がスタートして
1学期ももうすぐ終わりを迎える時期でした。
私が取っていた必修科目の授業では
最終日をポスターセッションの日として設けてありましたので
どんなポスターにしようか、内心ドキドキしていたのを覚えています。
それが急遽・・・
![](http://saya-culture.com/wp-content/themes/cocoon/images/man.png)
なんか、ストライキで授業潰れるらしいよ?
という噂が・・・
どこにも情報が出ていない中、噂だけが広がっていました。
とにかく私たちの中では
- 授業はどうなる?
- ポスターセッションはどうなる?
その話題で持ちきりでした。
大学からの大きな連絡もなく、授業中に先生方から
「来週からストライキになるため、教職員組合に入っている私たちは大学に来ることができません。なので、ポスターセッションはなしにするかわり、みなさんのエッセイのアイディアに対して、先生方がコメントを入れるようにすることにします。」
との報告をされ
2019年11月25日〜12月4日まで大学職員のストライキということで
大学の授業はなくなりました。
実は1学期は、もう一つ授業を取っていました。
もう一つの授業については
その授業の担当の先生一人が教職員組合に入っていないということで
他の先生がストライキをする中、一人で70人の面倒をみてくれ
ストライキ中でも授業が続きました。
労働者の権利として、教職員組合の活動をする点では
先生方の主張を応援したいと思いますが・・・
学生の立場からすると、休みになった授業料は、何かしたの形で返してほしいと思いました。
やっぱり、イギリスの大学院の学費は非常に高額なんでね・・・
二度目のストライキ
1学期のストライキが明けるや否や
冬の長期休業に入りました。
いやはや、1学期の授業は達成感なんてほぼなく
フェードアウトするかのように終わり
私たちは、長期休業中の膨大な課題を与えられたまま
1ヶ月の冬休みに入ったわけなんです。
それで、いよいよ2学期がスタートしました!
いやはや・・・
思っていた以上に大学に行く必要がなく
ストライキで潰れて、長期休業も長くなったと思ったら
2学期になっても
![saya](https://saya-culture.com/wp-content/uploads/1578068683978.jpg)
長期休業の延長か?
と思うくらい家にいました(笑)
1学期の中旬から授業がはじまり、数回授業を受講したところで
ある噂を小耳にしました
![](http://saya-culture.com/wp-content/themes/cocoon/images/woman.png)
また、ストライキがあるらしいよ・・・しかも長いらしい?
![saya](https://saya-culture.com/wp-content/uploads/1578068683978.jpg)
まーじーかー!
ということで、2回目のストライキは2020年2月20日〜3月10日と3週間に渡りました。
この授業の担当の先生は
「ごめんね、ストライキによって君たちに迷惑がかかることは重々承知しているし、高い授業料を払っているから、こんなの嫌だよね。なるべく、僕は補講をしてあげようと思っているよ。」
とおっしゃってくださり
- 3回分のうち1回はPhDの学生の授業
- 2回目は先生の補講
- 3回目は休校
という扱いになりました。
が!しかし!
先生の補講の授業は・・・
なんと、コロナにより対面式の授業ができなくなり
オンライン補講となりました。
しかも、緊急だったのでオンライン補講の内容は
オンラインの掲示板に質問を書き込み、先生が答えるというチャット形式で
ほとんどの学生は参加できず、満足のいくような授業とは言い切れませんでした・・・。
つまり、2学期はただでさえ授業が週1だったにも関わらず
2月の下旬から3学期の終わりくらいまでストライキで潰れ
そのままさらーっとコロナのロックダウンに移行していったという流れなんです。
授業料返還運動
この記事を読んでくださった方々
どう感じますか?
なんだか、先生方のストライキの実施を応援したい気持ちの反面、許せませんよね。
私たちは、コロナの不運が重なったというのも事実なのですが・・・。
少しモヤモヤっとしたものも残ります。
ということでイギリス全土で学生が立ち上がりました。
授業料返還運動が起こりました。
署名活動が各地で行われ、私も署名をしました。
おわりに:私の留学生活は家とパソコンだった
留学って華やかなイメージがあるじゃないですか?
上の写真な感じ?
色々な国の人とワイワイガヤガヤ。
楽しく交流。
そんなのをイメージして留学にくると
ずどーんと落とされます。
最低限お伝えできるのは、私の留学の思い出は
家とパソコンでした(笑)
ストライキとコロナ・・・
なかなか、いい思い出を作ってくれました。
私がおばあちゃんになった頃にね
![saya](https://saya-culture.com/wp-content/uploads/1578068683978.jpg)
あの時代は大変だった。ストライキで授業はすごく潰れるし、コロナで家に閉じこもらなきゃいけなかったし。気持ちが鬱々としたよ。
と、これから留学する方々に伝えられたらいいな〜
と思っていることを今回の記事のまとめとします。
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