はじめに:アクティブラーニングとはなんぞや?
アクティブラーニングとは、「主体的で対話的で深い学び」と言われています。簡単にまとめると、ディスカッションを通して、知識を深めていくような学びのスタイルのことを示します。
このアクティブラーニング・・・
一時期、教育現場ではどうやってアクティブラーニングを授業に取り入れるか?
という話で持ちきりでした。
当時、教員だったころの私は、年に2回の研究授業がありましたので、日頃から研究授業に向けて
どうすればアクティブラーニングを取り入れた英語の授業で行えるのか!!?
ということを、真剣に考えていました。
でも、答えは出ず・・・。
子供たちに、
授業で覚えてもらうことと、ディカッションで自由にさせることのバランス
が分かりませんでした。
イギリス流アクティブラーニングの特徴
とにかく、私が悩んだアクティブラーニングですが・・・。
イギリスに来て、私が考えていたものとは全く違う形の
イギリス流アクティブラーニングに出会いました。
今回は、その特徴を3つご紹介いたします。
特徴1:何でも話していい
アクティブラーニングは、
「主体的で対話的で深い学び」なわけですから、
主体性が重要です。
なので、イギリスの先生は、一切誘導しません。
自由に、何でも話してOKなんです。
自由にどうぞ!!
という感じで、ふられます。
でも、「自由に・・・」と言われると
日本型の教育に慣れている私たちは
どうしても、問題や先生の意図を探ってしまいたくなるものでした。
なので、こちらに来て
アクティブラーニングって、こんなに自由なものか!
と感じました。
そして、難しいな!というのが、率直な印象でした。
特徴2:先生は答えを言わない
学生は100%の自由をもらい、話を進めていきます。
そうすると、どんどん話は脱線します。
課題とは全く違う話で盛り上がったりしてしまうわけです。
でも、それはそれでOK
それぞれのグループが「主体的で対話的で深い学び」になっているわけですから、
この状況でも、アクティブラーニングになっているんです。
ま〜、でも、私が教師なら、「なぜ、話し合いをさせるのか?」という目的をしっかりと見据えて、子供たちに自分たちで見つけて欲しいゴールに沿った話し合いをして欲しい
と思ってしまいます。
(・・・これぞ、誘導的)
なので、
子どもの予想される回答や、話し合いの内容まである程度、想定の上で授業にのぞみ、それを最後に全体でまとめて、授業の目標達成!を目指していました。
でも、イギリス人の先生は、とりあえず、話し合いをさせた後に、班ごとの話し合いの結果を聞いて
それ面白いね〜
で終わりです。
つまり、こちらの先生の多くは、
「結果をまとめない!」授業スタイルを取ります。
私としては、
課題が与えられたんだから、結局答えは何!!
と答えを求めたくなってしまうのですが・・・・
学問には、答えは一つしかあるわけではないので、
自分たちでたくさん考えて、
多角的な視点に立ってみるというプロセスの方が重要なんだろうな〜と感じます。
これがアクティブラーニングなんでしょうね〜。
特徴3:そもそも教科書がない
これは大学院の話ではなく、小学校の話です。
イギリスの小学校には教科書がありません。
指導要領のようなカリキュラムは存在するのですが、
そのカリキュラムを達成できるのであれば、
先生の自主性に任せて、教材を作ることができます。
つまり、絶対にこれ!!
というものがないわけなので・・・・
アクティブラーニングを取り入れやすいな〜と感じました。
先ほどもお伝えしたように、私は授業時数や教科書に追われて
子供たちの学びのプロセスよりも
効率的に1時間で、教えたいところのゴールにたどり着く!!
ということを目指して授業をしていました。
でも、そもそも、教科書がなければ、その時の子どもたちの様子によっては
積極的にアクティブラーニングを取り入れられたかもな〜なんても思います。
まとめ:自分の強みを生かしていこう
やっぱり、UCLでのディスカッションはなかなか難しかったです。
ある程度覚悟はしていたものの、他の学生は、本当に尊敬に値するくらい、彼らのまとめる力や話す力は素晴らしいものだと思います。
なので・・・
日本人はあんまり意見を言わない〜
なんて思われているだろうな〜なんて感じつつ
私も一生懸命ついていこう頑張りましたが、力不足を感じます。
ただ、たとえ私たちが意見を言うの苦手でも
彼らは東洋人が非常に勤勉であることを知っています。
そして、
アジアの人は真面目で、勉強を一生懸命するから、すごい!
とも言ってくれます。
なので、日本で学んだ教育の強みを生かしつつ、アクティブにディスカッションに参加できる能力を身に付けて行きたいな!と思いました。
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