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UCLで教育社会学を学んで身に付けた3つのスキル

UCLで教育社会学を学んで 身に付けた3つのスキル (1)イギリスの大学院
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saya

・UCL博士課程在学中
・UCL修士課程修了(Distinction)
・直感でやりたい!と思ったことはとりあえずやってみる性格です

学問:教育社会学
前職:小中学校教員 / 日本語教師
興味:文化の違いを楽しむこと
趣味:旅行 / ヨガ / 温泉めぐり
英語:IELTS7.5 / TOEIC 900

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はじめに:教員時代のモヤモヤ感

私は教員時代、なんだかモヤモヤすることが多かったんです。

そのモヤモヤの原因は?

と言われると、はっきりとコレ!ということは言い切れないのですが

一つ考えられるのは

教育現場は、変化を好まない現場であったためかもしれません。

私には、ずっと

saya
saya

社会は、どんどん変化し、進歩しているのに、教育現場は、どうしてこんなにも、新しいことが取り入れられないんだろう。

という思いはありました。

その中で、私は教育の目的と平等性というものをとても深く考えるようになりました。

でも・・・

私のモヤモヤ感に答えが出ることはなく

もちろん、とことん私が納得いくまで話し合える相手もいなく

私の心と頭は、モヤモヤで埋め尽くされていました。

そんなときに、ふと思ったんです。

saya
saya

私のモヤモヤ感を解消するためには、ひたすら勉強するべきなのではないか?

と。

そして、1年間、私はUCLで教育社会学と向き合ってきました。

結論から言うと・・・

この1年間で、モヤモヤはとてもスッキリしました。

なので、今日は、UCLで身に付けた3つのスキルがどのように

私のモヤモヤを消してくれたのか?お話します。

Philosophy:西洋哲学で物事を考える力

私の専攻は、教育社会学なのですが

私はこの1年間で哲学の勉強を一番頑張りました。

私の思い出の哲学者は

  • ミッシェル・フーコー
  • ジョン・ロールズ
  • デレク・パーフィット
  • ピエール・ブルデュー
  • エミール・デュルケーム

彼らの本を朝から晩まで英語で読み続けました。

はっきりいうと、とてもシンドかったです。

でも、やっと、わかった時

不思議なもので、私の中にスルッと落ちてくるものがありました。

saya
saya

教育現場は変わりにくい。でも、変わりにくいのには理由はある。その中で、先生方は必死に頑張っているし、当時の私も頑張っていたな〜

と自分を褒めることもできた気がします。

Criticality:物事を深く考える力

イギリスの大学では Critical Thinking / Criticalityが求められます。

大学の先生からは必ず

エッセーを書く時は、説明はしないでね!クリティカルに書きなさい!

と言われるのですが、私は

saya
saya

どれがクリティカルな文章なんだーーー!!

と発狂する日々でした(笑)

なので、この1年間のUCLでの修行は、

Critical Thinkingとはなんぞや?!

ということを考えて、考えて、考え抜いた感じでした。

どれがクリティカルか分からなかったので、

この論点はどう?

あの論点はどう?

それは?

とたくさん考えて、考えて、

saya
saya

もう、どれだよ!

と思っていたわけなんですが・・・

そうやって、Critical Thinkingについて悩んでいるプロセスが

先生方の求めるCriticalityでした。

Criticalityとは?

あーでもない、こーでもない、あれが足りない、こっちの人は、また違うことを言っているぞ!と、色々な意見を比較し、視野を深め、自分の考えをまとめていくプロセスのことです。(*また別の記事で詳しく解説いたします)

Comparison:世界規模で比較する力

先ほど、Criticalityという言葉を使いましたが

Criticalityを高めるコツは、世界規模で一つの事象を比較することです。

少し例を入れてご紹介いたします。

先日、私は指導教官(ラトビア人)とコロナとマスクについて話し合いました。

その感覚の違いが、面白いな〜と思ったので

今回は、それを例にお話します。

コロナは世界規模の問題です。

でも、コロナへの政策や人々の行動は全く異なります。

また、「マスク」に対する考え方も

アジアとヨーロッパで大きく異なるため

マスクの着用率は違っています。

そんな中の先生との会話です。

元気〜Saya?日本はどう?

saya
saya

先生、元気ですよ!私のところは、コロナ患者がほとんどいません。ヨーロッパと違って、日本では、みんなマスクをしているので、驚きました!逆にマスクをしていないと、申し訳ない感覚になります。

そうなのね。面白いわね。私は、絶対にマスクしたくないわ。

saya
saya

なんでですか?マスクは、感染対策になると思いますが・・・

マスクは犯罪の象徴なイメージがするの。テロリストを思い浮かべちゃうわ。または、重篤な患者のイメージ。私は、そう思われたくないもの。

saya
saya

なるほど。でも、日本人は春になると花粉症の人が多くて、コロナがなくても、普段からマスクをしている人がいますよ。

そうなのね。そもそものマスクに対するイメージが違うのね。

この挨拶程度の会話だったのですが、

日本人は、なぜマスクをつけて、ヨーロッパ人は、なぜマスクをつけないのか?

の答えは・・・

社会的要因・文化的要因・環境的要因・経済的要因・心理的要因

などなど、世界的に比較すると、様々な要因が見つけられそうだな。

と思いました。

このように・・・

私は、UCLで勉強してから、世界的規模で物事を比較するくせがついた気がします。

おまけ:文章を書くスキルが高まった

最後は、おまけです。

海外の大学院で勉強すると、ライティングのスキルは相当高まります。

朝から晩まで、毎日のように

文献を探して、読んで、エッセーと書いて、書いて、書いて、文献を読んで、エッセーを書いてを繰り替えす1年。

これだけやって、ライティングが伸びないわけがないですよね。

なかなか伸びないと言われているライティングのスキルが

4技能のうちアンバランスにぐっと伸びる1年。

ある意味で、とても素敵な1年です。

終わりに:教員時代のモヤモヤ感は消えたのか?

教員時代、私は平等性と現場がなかなか変わらない様子にモヤモヤしている感情がありました。

でも、この1年間で、私の視野はぐっと広くなった気がします。

これこそ、学習指導要領でよく見る

多面的・多角的思考力ってものなのでしょうね(笑)

哲学の学びは・・・

去年までは、こうだったから、今年も同じようにすべき!

という考え方への私のモヤモヤに対して

教育の目的や、教育の特殊性、平等性など、理論的な視点で

saya
saya

なぜ今までは、別の方法が取れなかったのか?

という疑問に答えを与えてくれました。

深く考える力は・・・

誰かが問題行動を起こしたとしても

原因を本人のみに絞るのではなく

社会的、経済的、環境的、遺伝的、文化的、言語的、政策的などなど

より多くの要因に焦点を当てられるようになりました。

世界的な規模で比較する力は・・・

日本の学校教育を絶対的なものとして考えず

他国の教育事情や特徴と日本の特徴を比較して理解する方法を学びました。

このようなUCLでの学びは、

私がこれまで教員として

モヤモヤするだけの気持ちに対し

自分で答えを探す手段を教えてくれた気がします

これが私の中での最も大きな成長でした。

【まとめ】UCLで身に付けた3つのスキル(+おまけ)
  1. Philosophical Perspective
  2. Critical Thinking
  3. Comparative Thinking 
  4. おまけ:Writing skill

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