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【大学院留学中の勉強方法】批判的思考力のあるエッセイを書くコツ4選

critical thinkingイギリスの大学院
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saya

・UCL博士課程在学中
・UCL修士課程修了(Distinction)
・直感でやりたい!と思ったことはとりあえずやってみる性格です

学問:教育社会学
前職:小中学校教員 / 日本語教師
興味:文化の違いを楽しむこと
趣味:旅行 / ヨガ / 温泉めぐり
英語:IELTS7.5 / TOEIC 900

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はじめに

こんにちは、Sayaです。

今回の記事では、批判的思考力(Critical Thinking)についてまとめていきたいと思います。

今回のテーマを語るにあたり、少し前置きとして・・・

私は大学院時代、何度もエッセイを書く中で、私の文章のどこがクリティカルではなくて、どのように文章を書けばクリティカルと認められ、高い点数がもらえるのか?という点に、とても悩みました。

結局私は、修士課程を、批判的思考力ってこんなものなのかなぁ・・・???という疑問を持ったまま、修了してしまいました。

といえど、博士課程に入った今の私が十分にCritical Thinkingができるようになったのか?と言われると、前より理解は進んだけれど、まだまだ未熟で、これからも思考を深めるトレーニングの必要性を感じています。

そんな前置きをお伝えしつつ、今回の記事では批判的思考力について、どのようなエッセイを書けば、批判的思考力があるエッセイとして認められるのか?という点を、私なりの解釈でまとめていきたいと思います。

批判的思考力とは?

まず、批判的思考力とはなんぞや?という点から話をスタートしたいところではありますが、実は批判的思考力の定義そのものにも、色々な側面があるため、ここで、批判的思考力とは!ということを定義づけるのはやめておきます。

最低限、私の中ではこの程度で理解しています。

saya
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批判的思考力の高いエッセイとは、物事を多面的に考え、考察し、それが正しいか?それとも、足りない側面があるのか?という見解がしっかりと書かれていてるものである。

とりあえず、ここは、私のブログという非常に私的な趣味の場であるということなので、このような、ざっくりとした理解だけ紹介させていただきますが、本来ならば、私のこの理解は非常に主観的で、全くクリティカルでもなんでもない定義です。

(でも、そこはとりあえず、ごめんなさいで済ませます)

エッセイ課題の評価ポイント

イギリスの大学院(とくに文系)では、エッセイが成績に直結することが多いです。

エッセイの質一本勝負という場合も多いでしょう。(最低限私はそうでした)

さて、そんな成績の大きな割合を占めているエッセイですが、エッセイを書く前に、そのエッセイの評価ポイントをしっかりと確認していますでしょうか?

ただ・・・

確認したといってもですね・・・

まるでIELTSのライティングやスピーキングかのように、評価ポイントを見ても、どのような文章がAであり、どのような文章がBなのかなんて、本当よくわからないんですよね(苦笑)

コースによっては、先輩のモデルエッセイを配布してくれることもあります。

そういったモデルエッセイは、異なったエッセイ課題についての文章だったとしても、良いエッセイの構成を分析するチャンスなので、しっかりと目を通しましょう。

評価観点やモデルエッセイに、目を通したあとは、ぜひ、今回私がおすすめする4つの視点に取り組んでみてください!

批判的思考力のあるエッセイを書くためのコツ4選

さて、いよいよ、本題にはいっていきます。

批判的思考力の高いエッセイとは、英語力が高くないと書けないというわけではありません。

もちろん英語力は高ければ高いほど、細かいニュアンスを伝えられやすくなることは間違いありませんが、批判的思考ができることはまた異なった能力です。

なので、相手に考えが伝わる程度の文法ミスは、さほど問題がありません。

大学院のエッセイで最も重要なのは、学生がどこまで深くその課題について思考を深めることができたか?という視点です。

では、どのようにして文章を書いていけばいいのでしょうか?

私の経験談をもとに、批判的思考力を見せるエッセイの書き方を紹介していきます。

これはSayaの経験談であって、この方法が全員に応用できるとは限りません。人それぞれ、思考法には合う合わないがありますので、私の経験談を参考にしつつ、今後、ご自身の方法論を構築していくことをおすすめします。

課題に関する文献を幅広く読む

文章を書き始める前に行うべきは、文献検索ですね。

課題が与えられたら、その課題の中に含まれるキーワードに関する文献を幅広く読みます。

ここでのポイントは幅広くです。

課題に対する自分の考えがあることは、もちろん良いことなのですが、自分が考えたことのなかった側面、世の中で行われている議論、歴史的な変遷、ある特定の地域に特徴的な議論などなど、一つのキーワードで、色々な側面を知るということは非常に大切です。

例えば、エッセイの課題に対して日本をテーマに書こうと思った時、日本の文献ばかり読むのではなく、同じようなテーマでお隣の韓国や中国はどのような状況だったのか?または、まったく文化が異なるイギリスはどうだったのか?といった知識を取り入れることで、どんどんその課題の深さを知ることになっていくと思います。

もちろん、文章を読んだらメモをとることをお忘れなく。

メモの取り方については、こちらの記事が役に立つかもしれません。

目次をしっかりと考える

いろいろと知識を蓄えたら、次に目次を考えましょう。

大見出し・小見出しなど使いながら、目次を考えます。

私は、普段から、この目次の作成にかなりの時間を割きます。

メモを見ながら、自分がメモに書いていた部分が、自分のエッセイのどの部分で使えるのか?といったことを考えながら目次を作成していきます。

私は、この目次こそが、批判的思考力の高いエッセイであるかどうかを見極める一つのポイントであると感じています。

というのも、目次からは、そのエッセイの流れがわかるかどうか?または、そのエッセイに一貫性があるかどうか?そんなことが一瞬で伝わってくるのです。

とくに大学の先生はその道のプロですから、大学院で出した課題について、どんな議論が展開できるのか?どこまでその議論を掘り下げられるのか?ということを熟知しています。

なので、目次を見ればその学生がどの程度掘り下げた議論が展開できたのか?という点を把握できるというわけなのです。

説明的文章にならないように気をつける

批判的思考力のあるエッセイを書こうとしたとき、よく学生が(もちろん私を含めて・・・・・)執筆しがちなエッセイの構造が説明的エッセイです。Descriptive essayと呼ばれるものです。

大学院の課題で、エッセイを提出すると、コメント欄にDescriptiveの一言がついて返却されるのは日常茶飯事です。

でも、そこで、大学院生のわたしたちはDescriptiveとCriticalの違いはなんだ!!という罠にはまっていくのです。

私は修士課程の最後の最後まで、その違いについて悩み続けていました。

少し例をあげて、その違いを説明していきたいと思います。

せっかく批判的思考力について語っているので、「批判的思考力」を例として取り上げます。

先に述べたように、批判的思考力には色々な定義があると言いました。

その批判的思考力について、yan(1995)さん、kiki(2000)さん、sin(2010)さんがそれぞれ異なった定義を示したとしたとします。

yan (1990)は、批判的思考力を++++と定義づけました。一方、Kiki(2000)は、批判的思考力にはXXXXといった側面を述べています。さらに、sin (2010)は、近年、批判的思考力の測定にはーーーーーといった観点を付け加えられることが多いと述べています。

この文章は、一見、3人の意見を示している文章なので、多様な側面から語っている文章のように思えますが、結局は3人の意見を並べただけの文章です。

このように引用を重ねただけの文章では、Descriptiveと言われてしまいます。

Criticalにするには、それぞれを引用した上で自分の考えまたは評価を付け加えなければいけないのです。

yan (1990)は、批判的思考力を++++と定義づけました。一方、Kiki(2000)は、批判的思考力にはXXXXといった側面を述べています。つまり、批判的思考力とは、多くの人に****と考えられがちですが、#####いった観点も重要であるいうことが言えます。さらに、sin (2010)は、近年、批判的思考力の測定にはーーーーーといった観点を付け加えられるこが多いと述べています。このことから、批判的思考力は以前よりも、XXXXのような能力まで含められて定義づけられるようになっていることがわかります。

このように、黄色いアンダーラインで示した部分は、私が付け加えた文章で、このように、ところどころ、「小さいまとめ」のような自分の言葉を入れてあげる必要があるわけです。

この言葉こそが、自分の主張です。

そして、その主張を支える役割を果たしているのが、yan(1995)さん、kiki(2000)さん、sin(2010)さんの文献という構造になっているわけです。

これの繰り返しが十分になされている文章こそがCritical Essayといわれます。

主観的エッセイの構造だけは避けよう

色々な文献を読んで文章を書いたけれども、結局Descriptiveと評価がついてしまったエッセイは、高得点が取れないことが多いですが、低い点になることもないでしょう。

ただ、一番避けなければいけないのはSubjective(主観的)エッセイの構造です。

主観的エッセイとは、引用なしで、自分の思いをだらだらと書き綴るようなエッセイです。

自分の主義主張があるのはとても良いことです。

が!

アカデミックエッセイを書く場合は、自分の主義主張を支えてくれる文献の引用がとても重要な役割を果たしてきます。

なので、エッセイを提出する前に一度自分のエッセイにハイライトをつけて、自分のエッセイの構造を確かめてほしいのです。

どういうことか?と言いますと、

・自分の言葉は黄色のハイライト

・引用はピンクのハイライト

のように、色を決めて、一章分だけでもすべての文章に色を塗ってほしいのです。

ハイライトをすると、このような雰囲気になります。

yan (1990)は、批判的思考力を++++と定義づけました。一方、Kiki(2000)は、批判的思考力にはXXXXといった側面を述べています。つまり、批判的思考力とは、多くの人に****と考えられがちですが、#####いった観点も重要であるいうことが言えます。さらに、sin (2010)は、近年、批判的思考力の測定にはーーーーーといった観点を付け加えられるこが多いと述べています。このことから、批判的思考力は以前よりも、XXXXのような能力まで含められて定義づけられるようになっていることがわかります。

この黄色とピンクのバランスが、どちらか一方に偏っていたら、Subjective EssayかDescriptive essayという評価になってしまう可能性があります。

なので、ちゃんとバランスよく文章が構成されているか?

その点をしっかりと確認しましょう。

まとめ:批判的思考力のあるエッセイを書くコツ4選

今回は、私の経験をもとに批判的思考力のあるエッセイを書くコツ4選をご紹介しました。

エッセイ作成にはいろいろな方法がありますし、学問分野によっても大きく変わりますから、これが絶対的な方法論とは言えません。

ですが、今回ご紹介した4つの視点は、私がイギリス大学院に入って勉強をする中で身につけた視点であり、今も気をつけていることでもあります。

これからエッセイに取り組まなければいけないという方にとって、少しでも参考になりましたら光栄です。

それでは最後にまとめます。

批判的思考力のあるエッセイを書くコツ4選
  1. 課題に関する文献を幅広く読む
  2. 目次をしっかりと考える
  3. 説明的文章にならないように気をつける
  4. 主観的エッセイの構造だけは避けよう

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