はじめに:インタビューをお願いしました
こんにちは!管理人のSayaです。
今回は、インタビュー記事第二弾!
UCLでMA Applied Linguistics に在籍している
中国人のPengちゃんにインタビューをしました。
Pengちゃんが学んでいる、Applied Linguisticsとは、応用言語学という学問です。
第二言語習得に興味のある方は、どんなコースなのか、気になるのではないでしょうか?
今回のPeng ちゃんへのインタビュー記事が、みなさんの大学選択の参考になれば光栄です!
UCL:MA Applied Linguisticsの概要・応募条件
まず簡単に、UCL MAApplied Linguistics の概要と応募条件をご紹介いたします。
- 期間:1年間
- 応募条件:学部の成績がおおよそGPA3.0以上で、言語学/英語学/コミュニケーション学を主に専攻していた者
- 面接試験:なし
- IELTS:Overall7.0 (each component above 6.5)
- 推薦状:2通
- 授業料:23,300 ポンド(約330万) *1ポンド=141円
こちらのコースに参加している方は
- 英語を含む色々な言語を専門に勉強してきた方
- 学校の先生(特に英語の先生)
が多いです。
先輩方の進路先は、多岐に渡るようですが
英語や、言葉を使うような就職先や、研究者を目指す方が多いようです。
なお、選択可能な授業は以下の通りです。
- Discourse, Society and Culture
- Dissertation Applied Linguistics and TESOL
- English in Diverse World Contexts
- Material Development for Language Teaching
- Bilingualism and Multilingualism
- Fundamental of Second and Foreign Language Teaching
- Language and Identity
- Sociolinguistic and Sociocultural Theory
- Second Language Acquisition
- Language Testing and Assessment
- Multimodal Communication
- Language at Work: Communication in Professional, Institutional, and Cultural Cotexts
- Teaching and Researching Speaking and Listening
(1)と(2)は必修で、(3)〜(13)までのうち、3教科選択授業になっています。詳しいMA Applied Linguistics のコースの概要はこちらからご覧ください。
【Pengちゃんインタビュー】Applied Linguistics の雰囲気は?
Pengちゃん、修士論文で忙しいところ、インタビューに参加してくれてありがとう!応用言語学は、日本人学生にも、とても人気のある分野なので、Pengちゃんのお話は参考になるはずです!今日はよろしくお願いします。
私の経験が、みなさんのお役に立つのであれば、光栄です。こちらこそ、よろしくお願いします。
早速ですが・・・PengちゃんはどうしてUCLを選んだんですか?
私は学部生のころ、応用言語学という学問が面白いな〜と授業を通して思い、もっと深く学んでみたいと感じました。ですが、応用言語学は、中国ではあまり有名ではありません。UCLの場合だと、応用言語学のみの専攻があったので、「これだ!」と思って応募しました。
確かに!それは同感です。UCLの大学院って、コースがたくさんありますよね。私は教育社会学を勉強していますが、教育社会学に近いコースは、教育政策学、教育と公正というコースもありますよ。UCLのIoEは教育関係について学ぶのであれば、とてもいいコースがいっぱいですよね。私もUCLで満足です。ちなみに、pengちゃんは応用言語学のコースで、どんな授業を履修したんですか?
peng
私が履修した授業は、必修に加えて、Second Language Acquisition / Bilingualism and Multilingualism / Multimodal Communication でした。
ちなみに、pengちゃんが履修した授業で、印象的だったものはありますか?
私は、multimodal communicationが楽しかったです。この授業では、言語だけではなく、写真や、看板、ジェスチャーなどにも色々な意味があって、それがどのように意味をなしているのか?ということを勉強しました。
確かに、言葉じゃなくても、メッセージって伝わりますもんね。応用言語学って、幅が広いな〜。
あ、そうそう。実は、UCLの言語系のコースには日本人の先生がいるんですよ。Saito Kazuya先生という先生です。私たちの授業のTeaching and Researching Speaking and Listening を担当してくださっています。
私は残念ながら履修できませんでしたが、日本人でUCLに留学を希望される方であれば、興味があるかもしれませんね!
なるほど!そうなんですね!私もSaito先生の話は聞いたことがあります!HPもあるようですね。
それから、私の場合は、学部からまっすぐ大学院に進学したので、選択できない授業もありました。Material Development for Language Teachingは経験者のみの授業でした。
もし、「言語を教える」ということに興味があるのであれば、TESOLのコースもあるので、そちらを見てみてもいいと思います。Applied Linguistics と同じような授業も用意してありますよ。
確かに!応用言語学は、「英語」ではなく、言語やコミュニケーションとして意味をなすもの全てを扱っている学問なので、教授方法を学ぶのであれば、TESOLがいいかもしれないですね。私も一時期、英語の教員をしている頃は、TESOLもいいな〜と悩んだものです。TESOLに興味がある方は、こちらのリンクらかどうぞ!(教員経験者用:MA TESOL in-service・教員未経験者用:MA TESOL pre-service )
【Pengちゃんインタビュー】修士論文取り組みの流れは?
Pengちゃん、修士論文についても教えて欲しいのですが、Pengちゃんのコースの修士論文の様子はどんな感じですか?そして、Pengちゃんは、どんな調査をしたんですか?
私のコースでは、15,000 wordsの論文を作成します。私は、在英中国人家庭の言語継承要因について研究しました。主に、お母さん方を対象にアンケート調査をして、そのあと、インタビュー調査をしました。
そうなんですね!面白そう!私も、言語継承にはとても興味があります。ちなみに、私の修士論文のスケジュールは、以前の記事でご紹介させていただいたような感じで進んだのですが、Pengちゃんのコースは、何月にどのようなことを取り組んでいましたか?
私たちのコースでは、1学期(9月から12月)に修士論文のテーマを考えるように伝えられていました。2学期(1月から3月)にかけて、オンラインのプラットフォーム上で、セミナーがありました。
Dissertation Clinicという名前で、自己紹介もかねて、自分の研究について先生やクラスメートと話す機会がありました。これが2月くらいでした。
その後、2500wordsの研究計画書の提出が求められました。それを元に、指導教官が決定し、3月の頭には、指導教官との顔合わせがありました。
それから、定期的にグループミーティングという形で、先生についている学生全員集まって、研究の話をする機会が何度かありました。その話し合いを通して、研究の方向性を絞っていきました。
そうなんですね!私は、グループミーティングは1回しかなかったな〜。基本的には、先生と一対一で修論は進んでいきました。先生や、コースによっても結構違うもんですね。
そうですよね〜。
学生のリアルなお話はネットだけでは収集できないので、本当に貴重です!本当は、まだまだ、魅力的なお話を聞きたいところですが、今回は、ひとまずことまでにさせていただきます。Pengちゃんのお話をゆっくり聞けて、私も楽しかったです。いつも色々と話をしていたのに、Pengちゃんの学んでいることを、こんなに深く聞いたことがなかったんので、いい機会でした!
本当に貴重なお時間ありがとうございました。
いえいえ、とんでもないです。もし、MA Applied Linguisticsのコースにご興味がある方がいれば、ぜひ、ご相談もしていただきたいです!
そう言っていただけると、とても嬉しいです。Pengちゃんや、コースについてご質問がある方は、本ブログの管理人のSayaが仲介をいたしますので、私のTwitter (@ l0vu4evr)または下記のお問い合わせからご連絡いただければと思います。それでは、以上Pengちゃんのインタビューでした!
終わりに:Pengちゃんのインタビューを通して
今回参加してくれたPengちゃんは
私が、初めてUCLに行った日に、隣に座っていた子でした。
私にとってUCLでできた初めての友人です。
英語の発音がバッチリで、私が出会った留学生の中で一番英語ができる子です。
私と違って、学部からまっすぐ大学院に来ているので
私より大分若いわけなのですが、彼女と議論をすると
彼女の意見は論理的で、納得することが多かったです。
きっと、彼女と同じ年齢だった時の私には、彼女と同じくらいの議論はできなかったな〜と、つくづく思います。
そんな出会いがあったのも、UCLで学べたよさでした。
これからも、学問について熱く語れる仲でいたいな〜と思っています。
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