はじめに:IELTS体験談
みなさん、こんにちはSayaです。
今回は、IELTS受験回数合計20回という、壮絶な受験回数をご経験されたぱくちーさん(@pakchey1)にインタビューをしてきました。
ぱくちーさんのIELTSの受験目的は、IELTSの点数がカナダの看護師資格の取得要件であったためだったそうで、長い英語の学習期間を経て、現在ぱくちーさんはカナダで看護師さんとしてお仕事をされています!
このように、IELTSは大学院受験だけでなく、海外就職を目指す場合にも求められる英語の試験なんです。
が・・・、
その難易度は、非常に高く、多くの方々がこのIELTSという壁に悩まされていると思います。
私自身もイギリス大学院進学のために、IELTS受験には相当苦しんだ経験がありますので、今回のインタビューでは、ぱくちーさんと、その苦しみと、お互いに乗り越えられた経験を共有できて、嬉しくもありました。
現在IELTS受験のために勉強されている方、そして、これからIELTSを受験しようと考えている方にとって、今回のインタビュー記事が、支えとなればと願っております。
それでは、ぱくちーさんのインタビューをお楽しみください。
ぱくちーさんについて
ぱくちーさん、初めまして。Sayaです。この度は、IELTSインタビューにご協力くださり、誠にありがとうございます。
さん
Sayaさん、初めまして。こちらこそ、ありがとうございます。以前より、Sayaさんのブログを拝読しておりましたので、Sayaさんとお話しができて光栄です。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
そう言っていただけて、嬉しいです。ありがとうございます。それでは早速ではありますが、ぱくちーさんは20回もIELTSを受験されたとのことですが、それは本当ですか?
さん
はい、本当です!合計20回IELTSを受験しました!
すごいですねー!!
私は、過去15回受験したことがあるのですが、IELTSの指導者の方以外で、私以上にIELTSを受験された方と出会ったのは初めてです!大変でしたよね・・・。
さん
本当、辛かったです・・・
私もIELTS受験当時は、しんどくて泣くことも多かったです。孤独ですよね。ちなみに、受験の目的はなんだったんですか?
さん
カナダのカレッジに入学するためと、現地で看護師になるためでした。
なるほど〜。それは、かなり壮大な計画ですね!でも、それを達成され、現在カナダで看護師さんとして働いていらっしゃるんですから、ぱくちーさんの強さを感じます。
ぱくちーさんのIELTS受験の記録(前半)
さて、少しIELTS受験の記録の込み入った話に移らせていただくのですが、ぱくちーさんのIELTS初受験はいつごろだったのでしょうか?
さん
えっと・・・2017年8月です。その時の点数は、Listening 5.0 / Reading 4.5 / Writing 5.5 / Speaking 3.5 / Overall 4.5でした。
なるほど。そこのスタートから最終的には、Overall7.0まで上げていかれたんですよね。ぱくちーさんの英語学習の軌跡は、確実に、IELTS受験者の方々の希望の星だと思いますよ!
さん
そう言っていただけて、光栄です。実は、2回目の受験は初受験の翌月に受けました。その時は、スピーキングをだいぶ挽回し、Listening 5.0 / Reading 5.0 / Writing 5.5 / Speaking 6.5 / Overall 5.5 でした。この点数を持って、看護学校に入学をしました。
だいぶ、スピーキングの点数が伸びましたね!やっぱり、一度受験されているので、場慣れしたという点もあるのでしょうか?
さん
そうかもしれません。あとは、スピーキングのスクリプトを作成して、それを頭に叩き込んでいたのが大きいようにも感じます。それから、話しやすいトピックだったのもあります。
あぁー、なるほど。
たしかに!IELTSのスピーキング対策は意外とテーマに関する文章を頭に叩き込むくらい暗唱していくと、点数が取れる!という方法が効果的ですもんね。
ぱくちーさんのIELTS受験の記録(後半)
看護学校への入学のためのIELTS受験が終わったかと思ったら、次は、看護師資格取得のためのIELTS受験がスタートするわけですね。(ぱくちーさんのIELTS受験の詳細(補足資料)参照)
さん
そうなんです。そこから、IELTS受験の暗黒期に入っていきます。
あらら・・・。そういうことですか。ちなみに、看護師資格取得のためには、どのくらいの点数が必要だったのでしょうか?
さん
Overall 7.0 (Listening 7.5/ Reading 6.5/ Speaking7.0/ Writing7.0)でした。
ひょえー、それはきつい!!
さん
一回のテストで全セクションをクリアしなければならず、ライティングだけが、20回の受験で一度も7.0を出すことができませんでした。
そうなんですね・・・
さん
少し話は外れてしまうかもしれないのですが、ずっとライティング7.0の壁を越えられずIELTSの受験を繰り返していたのですが、実は、コロナの影響により看護師のニーズが増え、看護師資格取得要件としてIELTSの点数取得以外にも、海外での就労経験や、学歴も認められるようになったんです。
え!それは、運がよかったのか・・・これまでのIELTSは何だったのか・・・とがっかりもしますね。
さん
そうなんですよ・・・
まぁ、それにしても目標であった看護師資格が取得できたのは、本当によかったですね。おめでとうございます。
さん
ありがとうございます!
IELTS対策講座を受験した感想
IELTSの4技能の中で、ライティングだけが伸び悩んだとのことですが、どのくらいの点数で伸び悩んでいたのでしょうか?
さん
そうですね、だいたい6.0ですね。調子がいいと、6.5を取ったりしていました。IELTS受験当初は5.5を取ることもあったのですが、受験回数10回を越えたあたりから、5.5は取らなくなってきました。
なるほどー。私も、ライティング6.0で止まって、全く点数が伸びない現象が起こり、結果15回のIELTS受験を繰り返した一人ですから、ぱくちーさんの気持ちが本当にわかります。IELTSのライティングの問題は、あまりにも難しすぎますよね(苦笑)
さん
本当、そうですよねー。IELTSは英語力以外にも、アイディアや、文章の構成力も求められますからね。
ちなみに、ぱくちーさんはIELTS対策講座のようなものを受講された経験はありますか?
さん
はい、あります。私はIELTS対策の学校2校に通いました。あとは、IELTSのチューターに添削も依頼したことがあります。
うわー、すごい。たくさん、通われたんですね。となると・・・気になるのが、お金なのですが・・・。どのくらいの費用がかかったのか、少し教えていただいてもよろしいでしょうか?
さん
えっと・・・IELTSの学校2校通って、合計60万円ほどかかりました。
すごい金額!!そして、IELTSの受験が1回25,400円であるとすると、20回の受験の合計金額は・・・恐ろしくて公言できません・・・。
さん
はい、そうなんです。
点数が取れないのも苦しいんですけど、IELTSは経済的にも本当に苦しいです。
分かります。私も受験料にかなりお金を注ぎ込んだので、IELTSスクールに通いたかったのですが、大学院の費用のことも考えて、独学という選択で15回突っ走りました。その結果、撃沈しましたが苦笑
さん
笑
本当、私も勉強方法についてたくさん悩みましたよー
ですよね・・・。
私はIELTSの学校に通ったことはないのですが、実際に通ってみて、どんな学びがありましたか?
さん
そうですね・・・。IELTSへのアプローチにはいろいろな方法があることを知れました。
なるほどー。たしかに!ライティングを独学で勉強していると、採点基準もよくわからないですし、ネットの情報はどの程度信頼性があるのかも分からないですし・・・勉強方法の迷子になりがちですよね。その点、IELTSの専門の先生に教わると、ちゃんと適切な方向に導いてくださるので、迷うことはないかもしれませんね。そして、いろいろなアプローチを知れたことは、自分に合う文章の書き方が分かって、メリットも大きかったでしょうね。
さん
たしかに、そうですね。その点ではよかったと思います。信頼できるチューターの存在は、大事ですよね。
IELTSの学習者のみなさんへのメッセージ
ぱくちーさん、この度は貴重なIELTSの経験談をお話ししてくださり、ありがとうございました。ぱくちーさんの長い年月をかけたIELTS受験の記録は、今IELTSに向き合っている方々に希望を与えてくれると感じました。これだけの受験を繰り返してきた中で、モチベーションを維持したり、いろいろな不安も多かったと思いますが、それでも夢を達成されたこと、本当に素晴らしいなと感じました。
さん
私もカナダで看護師になることが、夢でしたので、今はとても嬉しいです。なかなか点数が伸びない状況に、私のIELTSの勉強方法は間違っているのではないか?と不安に思うことも多かったのですが、それも今ではいい思い出です。
そうですよね。私もIELTSでだいぶ泣いた日々があってこその今だと思っています。最後になりますが、今IELTSを勉強している方々に向けてメッセージをいただけますでしょうか?
さん
はい、もちろんです!留学や移住などの目標に向かう際に大きな壁となるIELTSですが、正しい方法で勉強すれば必ずスコアは伸びます!スコアが上がらず心が折れそうになった時は初心に戻ってなぜIELTSを勉強してるのか、スコアが達成したら何をしたいのかを考えるとモチベーションが上がるかもしれません。ですから、みなさんあきらめずに頑張ってください!応援しております。
ぱくちーさん、ありがとうございました。きっと、ぱくちーさんの言葉はきっとIELTS学習者のみなさんの励みになっているはずです!
この度は、お忙しい中インタビューにご協力くださり、誠にありがとうございました。コロナ渦の中、日本と異なった環境で看護のお仕事に従事されるのは、ご苦労も多いかと思います。お体に気をつけて、これからも、お仕事がんばってくださいね。
さん
ありがとうございます。Sayaさんも研究がんばってください!
ぱくちーさんのIELTS受験の詳細(補足資料)
ぱくちーさんのIELTS受験結果の推移
ぱくちーさんがカナダで看護師になるまでかかった費用
出典:カナダで看護師になるのにかかる費用(ぱくちーさんのnoteより)
あとがき
今回のインタビュー記事をきっかけに、ぱくちーさんと初めてオンラインでお話しをさせていただいたのですが、共にIELTSという壁と本気で向き合った過去があるだけに、たくさん共感できることが多い対談となりました。
今回お話しした中で見えてきたものは、IELTSは精神的な負担が大きいということでした。
特にIELTSは受験費用が高く、経済的にとても大変です。
また、IELTS受験をされている方々は、その先の目標があって、いつまでもIELTSに時間をかけていられないと思います。
それなのに、IELTSの中で最も鬼門とされるライティングは、IELTS受験者泣かせの項目です。
人によっては、スピーキングで苦労する場合もあるでしょう。
言語は数学のように、必ず答えが1つとはいかないため、ライティングやスピーキングは、その自由さゆえの難しさがあるとも言えます。
なので、結局、英語学習とは非常に時間のかかる、悩ましいプロセスの繰り返しなんだろうなぁと感じます。
ちなみにですが・・・
私はイギリスの大学で修士号を取得し、修士論文も英語で執筆した経験があります。
そして、現在はイギリスの大学院で博士課程の学生をしているわけなのですが・・・
ライティングで7.0を出せる自信はありません
本来なら、私の身分上それくらいのレベルはあるべきなのでしょうが・・・
IELTSと研究論文を書くのはやっぱり違います。
まぁ、そんなライティングでバンド7を出せない私でも博士課程に在籍できるわけですから、IELTSのライティングで7が出せない・・・と悲観的にならず、前向きに海外に出てきてほしいなぁというのが私の個人的な思いでした。
最後になりますが、ぱくちーさんはTwitterでも色々な活動に参加されておりますのでぜひ、ぱくちーさんのアカウント(@pakchey1)をフォローしてみてくださいね。
また、ぱくちーさんがカナダで看護師になるまでの記録や、IELTS受験についてのお話は、ぱくちーさんのnoteでも詳しくご紹介してくださっておりますので、そちらも訪れてみてください!
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