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私が一番大切にしている本:水谷 修先生の「こどもたちへ」

私が一番大切にしている本

皆さんには、大切にしている本ってありますか?
私には高校生の頃から大切にしている本が一冊あります。

それは、水谷修先生の「こどもたちへ」です。

今回のnoteは私の過去の思い出です。
・どうして、私が水谷先生の本を手に取ったのか?
・そして、なんで、この本を今も大切にしているのか。

そんなお話をしていきます。この本は、思春期を迎えている子どもたちだけでなく、色々な人々に読んでほしいと思っています。

「夜回り先生」という名の水谷先生

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みなさんは、水谷修先生という先生のことを聞いたことはありますか?

先生は、別名、夜回り先生と呼ばれています。

昔、水谷先生は、高校教師をされていて、少年非行撲滅のために、日々「夜回り」をしながら、こどもたちに声をかけ続けていました。

今は、花園大学の客員教授としてご活躍のようです。

先生の本の中で最も有名な作品は「夜回り先生」です。

私は、この夜回り先生の本を、中学生だった頃に、手に取って読みました。

田舎者だった私は、本の中に書いている世界はまるで別世界のようでした。

世の中には、こんな生活をしている高校生がいるんだ・・・

と思った覚えがあります。

そして、一生懸命高校生と向き合っている水谷修先生の姿が、とても印象的だなーと感じました。

水谷修先生に会った日

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「水谷修先生がくる!」

そんな情報をもらったのは、私が高校生のころでした。
高校一年生だったような気がします。

私にとって、水谷修先生は、なかなか出会うことのない有名人でしたので絶対に行かなきゃ!と思って、水谷修先生の講演会に参加しました。

先生の講演は、私の高校の近くの市民会館で行われました。直接、水谷先生のお話を聞けるなんて、その日の私はワクワクが止まらなかったのを覚えています。

講演会で見た光景

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当時の私は、高校生。
私は、ただただ有名人見たさで講演会に出かけた、田舎者の高校生だったのですが・・

でも、水谷先生は、そんな高校生1人でも多くに、話しかけたかったんだろうな〜と今となっては思います。

私は、その講演会で

・水谷先生に言われた一言
・その時に見た光景

が今でも忘れません。

水谷先生は私たちにこんな問いかけたをしてくれました。

みなさん、今から目を瞑ってください。そして、みなさんに聞きます。この中で、リストカットなどで、自分を傷つけたことがある人はいますか?手をあげてください。

私は、その時「っえ?」と思いました。

そして、薄目を開けて、ちょっと周りを見てしまいました
(もう時効ですね。ごめんね)

そしたら 、かなりの人が手をあげていて、私は、背筋がゾワっとしました。

そうなんだ・・・。みんな、そんなに辛い思いをしていたのか・・・。
「夜回り先生」の本で読んだことが、こんな身近に・・・。

と、思った出来事でした。

サインをもらった日

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講演会終了後、入り口では先生の書籍の販売コーナーがありました。

そして、水谷先生が高校生に話しかけながら、一人一人にサインを書いてくれていたんです。

当時の私にとって、1200円というお金はとても大きな金額だったのですが、有名な人にサインなんてもらったことがなかったので、一冊だけ本を買うことにしました。そして、目の前で水谷先生に声をかけてもらったんです。

その時に買った本が「こどもたちへ」でした。

とても、とても、短い本なのですが

先生の強いメッセージが伝わってくる本です。

先生は私の本に「いいんだよ」というメッセージを書いてくれました。

この一言は、私自身の存在を認めてくれるような、暖かくて、強い気持ちが伝わってくるような気がしました。

今でも実家に戻ったら、とにかくこの本を見るようにしています。

終わりに:大人になった私が今思うこと

高校生だった当時の私には、将来私が学校の先生になっていることなんて想像だにしませんでした。

そして、当時少しだけ貯めていたお小遣いをこの本にお金をかけて良かったなと、今、本を読み返しながら感じます。

少し大人になった私が、教員になって、教育社会学を勉強し直し、この本を読んでみると、当時の感覚がフワッと蘇ってくるんです。

特に、あの講演会で「手をあげて」と言われた瞬間が目に焼き付いています・・・

久々にこの本を開いてみると

私は、大人として子どもたちに何ができるのだろうか?

ということを、考えさせられます。

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